ジェイテクトグループのジェイテクトサーモシステムは、10月10日から11日にかけて大阪で開催される「サーマルテクノロジー2024」に出展する。
同社は、環境負荷低減に貢献する熱処理ソリューションとして、真空浸炭炉「Smart FLEC V」や電気自動車用部品向けの熱処理装置を紹介する。
「Smart FLEC V」は、従来のガス浸炭炉と比較してCO2排出量を約35%削減できる環境配慮型の真空浸炭炉だ。土日夜間は設備の完全停止が可能で、立ち上げ時もシーズニングが不要なため、ランニングコストの抑制にも貢献する。さらに、長寿命ヒーターや劣化しにくい断熱材の採用により、メンテナンス工数やコストの削減も実現している。
ジェイテクトサーモシステムは、カーボンニュートラルに向けた取り組みも積極的に進めている。炉殻からの放散熱量を約55%削減する高性能断熱材や、雰囲気ガス量を約50%削減するN2ショットパージなど、ガス浸炭炉のエネルギーロス削減技術も紹介する予定だ。
電気自動車の普及に伴い需要が高まっている関連部品向けの熱処理設備も展示される。モーターコアの乾燥やブルーイング、磁気焼鈍が可能なローラーハース式連続熱処理装置、および磁性材の各種熱処理に使用できるロータリーレトルト装置を展示する。
ジェイテクトグループは、「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を目指すビジョンを掲げている。同社は製品と製造設備に関する要素技術や知見を集約した「テクノロジープラットフォーム」を活用し、社内外の課題解決策を提案するソリューション共創センターの開設も進めている。
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