テイ・エス テックは10月1日、AI技術を活用してeスポーツ選手のパフォーマンス向上を目指す新たな取り組みを発表した。
同社は昨年11月、AI技術のスペシャリスト集団のKICONIA WORKSと業務提携を結び、AIアルゴリズムの開発を進めている。
今回の取り組みでは、自動車用シートに応用される技術をゲーミングチェアに転用し、選手の疲労度や集中力を推定するデバイスを搭載した実証実験を行う。eスポーツ市場の成長に伴い、競技者の健康管理やパフォーマンス向上への関心が高まっている。特にプロeスポーツ選手にとって、長時間の集中力維持は重要な課題だ。
実証実験では、ゲーミングチェアに搭載されたデバイスから得られる情報を基に、疲労度や集中力を可視化し、プレイヤーに表示するシステムを開発する。これにより、ゲームプレイに適した着座環境を提供し、集中力を高める刺激を与えることで体の負担を軽減することを目指す。
この実験は、ヒューマンアカデミーが運営するHuman Academy CREST GAMING所属のプロeスポーツ選手および総合学園ヒューマンアカデミーe-Sportsカレッジの学生の協力のもと推進される。
得られたデータは、新事業検証に役立てるとともに、テイ・エス テックの主力事業である自動車用シート分野にフィードバックされる。これにより、集中力を高める車室内空間や漫然運転を防ぐ運転支援シートの開発に活用される予定だ。
テイ・エス テック株式会社は、四輪車用シートや内装品、二輪車用シートなどの製造販売を行っており、1960年に設立された。ヒューマンアカデミー株式会社は、教育事業を展開しており、キッズ・ジュニアスクールや専門教育スクールなどを運営している。
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