日産自動車は10月3日、ミニバンセレナe-POWER車に、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した4WDグレードを設定したと発表した。発売は11月中旬を予定している。

セレナは、室内空間の広さやデザイン性、機能性を兼ね備えた装備、さらにクルマ酔いを軽減する工夫や充実した先進技術により、家族との大切な時間を楽しむことができるミニバンとして好評を得ている。2022年11月の発表以来、2024年9月30日までに15万1000台を受注している。

市場からの要望に応えてe-4ORCE仕様を投入し、フルラインナップが完成する。ガソリン車の2WD、4WD、100%モーター駆動ハイブリッドe-POWERの2WDに、e-POWERのe-4ORCE 4WDが加わることになった。

今回、日産は電動化技術と4WD制御技術、シャシー制御技術を統合することで、日常からアウトドアまで、すべてのシーンで「走る・曲がる・止まる」という性能を飛躍的に向上させた電動駆動4輪制御技術e-4ORCEをセレナe-POWER車に搭載した。フロントモーターは120kW / 315Nm、リアモーターは60kW / 195Nm。

前後2基の高出力モーターと左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し、雪道(e-4ORCEには走行モードにSNOWモードが追加)や山道をこれまで以上に安心して走行できるとともに、市街地走行においても、より酔いにくく、快適な乗り心地を提供する。またリアモーターのレイアウトを最適化するために、リアフロア・リアサスペンションを新設し、広い室内空間とラゲッジの利便性をキープした。

メーカー希望小売価格(消費税込み、以下同様)はハイウェイスターV e-POWER e-4ORCE(7人乗り)が408万8700円。2WDに対して約35万円のプラスだ。

同時に日産モータースポーツ&カスタマイズは、セレナのカスタムカー「AUTECH」、「ステップタイプ」、福祉車両「セカンドスライドアップシート」、車中泊仕様の「マルチベッド」のe-POWER車に、e-4ORCEを搭載した4WDグレードを設定した。発売は11月中旬の予定だ。

メーカー希望小売価格はAUTECHが448万6900円、ステップタイプが412万6100~439万6700円、セカンドスライドアップシートが407万9000~432万5000円、マルチベッドが448万5800~503万5800円となっている。

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