他メーカーのエンジンを搭載したクルマが発売されることは今も昔もしばしばある。他メーカーのエンジンを使用する最大のメリットはコストダウンなのだが、人によっては良く思わない人もいるだろう。そして最近ではCX-50にRAV4のPHEVシステムが新規搭載されたとのこと。

※本稿は2024年8月のものです
文:永田恵一/写真:マツダ
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

■CX-50にトヨタRAV4のPHEVシステムを新規搭載

ワイルドさに燃費性能が加わったCX-50は絶対日本で販売すべき

 マツダが北米と中国で販売し、特に最近の北米での好調を牽引する一台となっているミドルSUVのCX-50の北米仕様に、中国仕様に続きハイブリッドが加わった。

 日本車だとRAV4などがライバルとなるCX-50が、北米で人気となっている大きな理由はSUVらしいワイルドなキャラクターである。

 しかし、北米仕様のパワートレーンは2.5L・NAと同ターボの2つで、燃費のいいバリエーションが欲しかったところだけに、ハイブリッドはCX-50にとって待望の存在だ。

 また、CX-50のハイブリッドで注目なのは、ハイブリッドシステムがマツダ社内のMX-30のロータリー+2モーターでもCX-60の2.5L+1モーターでもないことだ。

 実は2.5L、直4エンジンを含めRAV4 PHEVなどに搭載されるトヨタのハイブリッドシステムのTHS(プラグイン)なのだ。

 マツダがトヨタからTHSの供給を受けるのは、2013年のアクセラハイブリッド以来。ちなみにマツダ2ハイブリッドはヤリスハイブリッドのOEMだ。

 特に日本車では他社のパワートレーンを積んだモデルが大成功を収めた例が頭に浮かばないだけに(アクセラハイブリッドも売れなかった!!)、北米でのCX-50ハイブリッドの動向は気になるところだ。

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