2024年4月に生産終了し、国内での販売を終了したマツダ MAZDA6。セダン不遇の時代とはいえ、このままフラッグシップセダン不在が続くのは考えにくい。そこで気になるのが長安マツダ汽車が製造するEZ-6。新たなフラッグシップとなるのか!?

※本稿は2024年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:マツダ
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

■マツダ高級セダンの空位を埋めるのか!?

EZ-6のベースは中国メーカー深藍SL03で、プラットフォームやパワーユニットは同社の技術だ

 マツダ6の終売後、同社の高級セダンの座がずっと空いたままになっているが、その座に新しく君臨することになるであろうと有力視されているのが、このマツダ EZ-6。

 EZ-6はマツダが出資する中国現地法人「長安マツダ汽車」が開発・製造する新型電動車で、パワーユニットはBEV(航続距離約600km)と、PHEV(一回の給油で1000km以上走行可能)の2タイプが用意される。それ以外の情報は残念ながら、まだベールに隠されている。

 内外装のデザインも、マツダが得意とする魂動デザインを深化させたもので、セダンらしく堂々としながらもエレガントな雰囲気だ。

 日本での登場時期は2025年中と予想。マツダの新しいプレミアムに期待が膨らむ。

 驚くのはその価格だ。長安マツダのホームページをのぞくと、EZ-6にはレンジエクステンダー(PHEV)とピュアEVモデル(BEV)があるのだが、サイトを見る限り双方に価格差がなく、どちらも16万~20万元(1元20円で320万~400万円)という値付けがなされている。これが本当なら驚異的な価格だ。

 さらにはPHEVだが、フロントに1.5Lエンジンを積んでおり、こいつを発電機として使う。EVモードでの航続可能距離はベースモデルが130km、他は200km、ガソリン満タンなら1300kmのドライブが可能だという。

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