ステランティスグループの「DS」が、現在開発している新フラッグシップクロスオーバーの市販型プロトタイプにカメラが迫った。車名は確定していないが、現段階では『DS 8』と呼ばれる可能性が高い。
プロトタイプはフロントエンドがほぼ露出、アグレッシブな顔をしていることがわかる。スリムなヘッドライトとフロントバンパーに統合された、垂直のLEDデイタイムランニングライトが特徴だ。大きなグリルは大部分が覆われているが、黒いトリムが下部のバンパー吸気口に接続している。ただし、この露出したフロントバンパーは、カモフラージュされたバンパーが破損し、新しいバンパーに交換したのかもしれない。
側面では、フラッシュドアハンドル、Cピラーにマウントされたリアドアハンドルが見てとれるほか、リアフェンダーには充電ポートが確認できる。後部では、トランクリッドに組み込まれた中央のブレーキライトと、L字に曲がったスリムなテールライトが配置されている。5本スポークホイールはボディワークに対して小さすぎる印象なので、プロトタイプはエントリーレベルのトリムか。
キャビン内には、X字型の4本スポークを備えたステアリングホイールがある。2023年のDS『M.i.21』スタディを彷彿させ、このデザインが今後のDSモデルの新しいアイデンティティとなる可能性が高い。
DS 8 量産型プロトタイプDSの新型フラッグシップは、プジョー『408』やシトロエン『C5 X』を連想させる、クロスオーバーのファストバックボディを採用する。しかし408やC5 Xが「EMP2」プラットフォームを採用しているのに対し、新型フラッグシップはより新しい「STLA」ミディアムアーキテクチャを採用するはずだ。
完全電動で駆動し、98kWhのバッテリーでWLTP走行距離が700kmを超えることが確実視されている。最高出力230psを発揮するシングルモーター仕様に加えて、最高出力388psを発揮するデュアルモーター仕様も提供されると思われる。
DSの新型フラッグシップとなるDS 8は、2024年後半または2025年初頭に発売される予定で、DS 9の後継車となり、『DS 3』、『DS 4』、『DS 7』のラインナップに加わる。
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