2024年9月13日に発売されたシビックの改良モデルの累計受注台数は、発売1ヵ月後となる10月20日時点で3000台となり、月間販売計画月500台の約6倍となった。
そのうち、新たに設定した6MT専用グレードRSが、全体の7割弱を占める約2000台と好調の牽引役となっている。先代シビックからの買い替えのお客様が最も多く、RSは20代、e:HEVは50代のユーザーが中心だという。まさかこれほど、RSおよびMT人気があるとは……。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
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■タイプRより約80万円安いがちょっと割高感のあるシビックRSと思っていたが
マイナーチェンジしたシビックの価格は2Lエンジン+2モーターハイブリッド(141ps/18.6kgm+184ps/32.1kgm)のe:HEV LXが399万8500円、e:HEV EXが430万7600円。1.5L、VTECターボ(182ps/24.5kgm)のLXは344万8500円、EXは379万8300円。そしてラインナップに加わったRSは419万8700円。
このシビックRSの新車価格を見た時、2L、VTECターボ(330ps/42.8kgm)で499万7300円のシビックタイプRの内容を考えると、シビックRSの価格はタイプRより79万8600円安いが、ちょっと割高感があって売れるか不安……と思っていた。蓋を開けてみれば、予想外のRSの販売好調ぶりに少し驚いた。
しかもシビック全体の67%がRS(MT)で20代の若者が中心というのだから、捨てたもんじゃない。まだまだ若者にMTが人気があるということだから、おじさん世代からとっては拍手を送りたい。
ここでRSグレードを軽くおさらい。まずエクステリア。ブラック加飾されたヘッドライトリング、ドアミラーカバー、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャー、ホイールナット、RSエンブレムを装着。
エンジンは182ps/24.5kgmを発生する1.5L、VTECターボに6速MTを組み合わせる。MTには減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートする、タイプRにも採用されたレブマッチシステムを搭載。
エンジンのフライホイールはシングルマスの軽量タイプに変更。重量で23%、慣性モーメントで30%の削減に成功した。これによりエンジンの吹け上がりや回転落ちのレスポンスが鋭くなり、より気持ちいいシフトワークが可能となった。
また荒れた路面でも車体の揺れを抑制する、徹底的に性能を突き詰めた専用のサスペンションを採用。ダンパーとスタビライザーの剛性を高めてロール剛性を11%高め、車高は5mmダウン。フロントロアアームのコンプライアンスブッシュを液封式からソリッドラバーに置き換えたことで、ダイレクト感アップに貢献している。
フロントディスクローターは15インチから16インチに大径化したRS専用ブレーキを採用。踏み始めからドライバーの意図した通りの減速度が発生し、コントロール性もより向上している。
従来のMTモデルでは「ECON」と「NORMAL」だったドライブモードに、「SPORT」と「Individual」が追加され4つのドライブモードが選べる。後者を選ぶと、エンジンとステアリング特性、メーター表示モードを自分の好みに設定することができる。
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■シビックRSがなぜこんなに人気なのか?
なぜシビックRS人気に火が付いたのか? 499万7300円のタイプRより79万8600円安い419万8700円。割高感があるかもしれないが、戦闘機のようなウイングが付いたFFスポーツよりも、肩肘張らずに羊の皮をかぶった狼のごとく、素のMT車のようなさらっと乗れるRSのほうがいい……という評価ではないだろうか。タイプRはいまだ受注停止中で、新車は買えないという事情もあるかもしれないが……。
とはいえ、やはり各所にRS専用のブラック加飾が施され、前後にはRSの赤いエンブレムが眩しく光るエクステリアや、赤のピンストライプとシートとステアリングに赤のステッチがその気にさせる。
確かに、シビックRSは、MTの気持ちいいシフトフィールとダイレクトなステアリングフィール、軽量フライホイールによる回転落ちの速さ、高速域のレスポンスのよさなど、MT車を操る楽しさが存分に楽しめる。
ぜひこのRS人気が持続していってほしいものである。
■グレード別構成比
・ガソリン
RS=67%
LX=2%
EX=5%
・e:HEV
LX=7%
LX=19%
■ガソリン、e:HEV、トランスミッション別構成比
・ガソリン
6MT=67%
CVT=7%
・e:HEV
e-CVT=26%
■人気カラーTOP3
・プラチナホワイトパール=40%
・クリスタルブラックパール=23%
・ソニックグレーパール=17%
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