上質感のある内外装と独自の世界観で魅力を醸し出すマツダのSUV群。CX-60やCX-80などのラージ系が注目されがちだが、CX-5の熟成っぷりも忘れてはいけない。CX-5と、価格差わずか5.4万円のCX-60、選ぶならどっちだ!?

※本稿は2024年10月のものです
文:片岡英明(走り&実用性)、渡辺陽一郎(コスパ)/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年11月26日号
※諸元中のTはターボ、TTはツインターボ、DTはディーゼルターボ、Mはモーターの略称です

■CX-5を買うならCX-60が買える!(価格差:5.4万円)

マツダ CX-5 25Sスポーツアピアランス・2WD(価格:358万1600円)全長4575×全幅1845×全高1690mm、2.5L、直4(190ps/25.7kgm)、13.8km/L

●走りや実用性の違いは?

 25Sは扱いやすい2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンを積む。両モデルで性能面に差はない。また、2WDのほか、4WDを選べる。決め手となるのはキャビンと荷室の広さだ。フル乗車が多いならCX-60のほうが快適だ。スポーティ感を重視するならCX-5がいい。

★走り&実用性……動力性能はほぼ互角ながら、スポーティさを求めるならCX-5

マツダ CX-60 25S Lパッケージ・2WD(価格:363万5600円)全長4740×全幅1890×全高1685mm、2.5L、直4(188ps/25.5kgm)、14.1km/L

●コスパの違いは?

 CX-5・25Sスポーツアピアランスには、前席のベンチレーション、本革シート生地などが採用される。装備と価格のバランスではCX-5が割安。同程度の装備の仕様同士で比べると、CX-60は、CX-5に比べて20万~25万円高い。

 そしてCX-60はCX-5よりも165mm長いが、この内の約120mmは、後輪駆動採用に伴うボンネットの拡大に費やされて車内の広さに大差はない。したがってCX-60の外観と走りに20万~25万円の価値を見いだせるか否かが選択の分かれ目となるだろう。

★コスパ……充実装備を求めるならCX-5、FRと外観にこだわるならCX-60

●結論……全幅が気にならないのならCX-60は新しく魅力的だが、熟成のCX-5もいい!!

記事リンク

前の記事

次期型CX-5 新型スープラ アルファード/ヴェルファイア改良型価格続報 真似しすぎなクルマ 人気記事ランキングベスト20[2024.11.24-11.30]

次の記事

なんでタッチパネル使わんの!! [マツダ2]から[CX-80]までマツダがかたくなに守り続ける操作の鉄則とは?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。