メルセデスベンツは、新型大型トラック『アクトロスL』の生産を開始した。ドイツのヴェルト工場から、クリスタルグリーンメタリック塗装の初号車が出荷されている。

新型アクトロスLは、空力性能を改善したProCabinドライバーズキャブを採用している。安全性、効率性、快適性の面で多くの新機能を搭載した同社のプレミアムクラスモデルだ。

特筆すべき点は、未来的な車両デザインと最適化された空力性能。フロントエンドの延長など空力対策により、燃費を最大3%削減することに成功した。

また、一部モデルで採用された最適化されたドライブトレインにより、特に上り坂での加速性能が向上。低速での操作性改善や、80km/hでの巡航時の静粛性向上も実現している。これらの改良により、さらなる燃費向上も期待できるという。

メルセデスベンツが新型大型トラック『アクトロスL』の生産を開始

ヴェルト工場では、ディーゼル車と電気自動車を同一生産ラインで柔軟に製造できる体制を整えている。これにより、長距離輸送用の電気トラック『eアクトロス600』とディーゼルトラックを市場需要に応じて効率的に生産することが可能となった。

メルセデスベンツは、あらゆる駆動技術において最高の車両ソリューションを顧客に提供することを目指している。当面はディーゼルトラックが世界各地で不可欠であり続けるが、新型アクトロスLでは定評のあるフラッグシップモデルをさらに改良。革新的なキャブデザインにその進化が表れている。

ヴェルト工場はメルセデスベンツ最大のトラック組立工場で、1963年の創業以来約440万台のトラックを生産してきた。現在は『アクトロス』、『アロクス』、『アテーゴ』シリーズのほか、特殊車両の『エコニック』、『ウニモグ』、『ゼトロス』も製造している。2021年には配送用電気トラック『eアクトロス300/400』の量産を開始し、2022年には自治体向け電気トラック『eエコニック』の生産も開始している。

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