マンション住まいやドライブ前後にに愛車をきれいにするのに便利に利用できるのがコイン洗車場だ。便利な装備もあるので一度使ったら自宅洗車がおっくうになるぐらいなので試してみよう。

◆手軽に綺麗はコイン洗車が最適解!

年末年始のお出かけ前に愛車をきれいにしておきたいと思っている読者も多いだろう。また帰省などから帰って来た際には汚れてしまった愛車をリフレッシュしておきたいもの。そこで便利なコイン洗車場を徹底活用してみよう。

まずはコイン洗車場が未経験の読者に、一般的な施設について簡単に説明しておこう。クルマを乗り入れて洗車できる洗車ブースがあり、ここにコイン投入で動く高圧洗浄機(水やシャンプー、ワックスなども利用可)が設置されている。

高圧洗浄機はその名の通り高圧で水を噴射できるので、愛車の汚れを水圧である程度除去できるのが魅力だ。しかも用意されているメニューも豊富で、水洗い加えて、「水→洗剤→休止(シャンプー作業のため)→水」や「水→泡洗剤→休止→水→液体ワックス」など、目的に合わせてシャンプーやワックスまでを一連の作業でこなせるメニューも用意されているのでスピーディな洗車のためには便利に使える。

ただしシャンプーやワックスのブランドや銘柄にこだわりのあるユーザーなら水洗いのみを選択して、シャンプー&ワックスは持ち込んだケミカル類を使うことももちろんOK(その場合にはバケツやスポンジ、拭き上げクロスなどの洗車道具一式の用意が必要)。

手順としてはクルマを洗車ブースに乗り入れたら、まずは足まわりやボディ全体を水で洗い流し大きな汚れを除去することからスタート。次にシャンプーをバケツに入れて上から水を注ぎ入れて泡立てた上でボディを丹念に磨いていく。最後のシャンプをきれいに水洗いしたあとはクルマを拭き上げ用のスペースに移動して水滴を隅々まで拭き上げる。その後にワックスやコーティング処理をすれば完了だ。ここまでをコイン洗車場の敷地内でこなしてしまえるので非常に便利。洗車ケミカルなどが不足した場合にも自動販売機が用意されている場合も多いので至れり尽くせりなのだ。

◆コイン洗車の進化が凄い! 24時間から純水まで高機能化が進む

そんなコイン洗車場は近年さまざま面で進化を遂げている。そのひとつが24時間利用可能な施設が増えていること。ドライブの出発タイミングや、仕事で昼間は洗車に行けない場合などにも重宝するだろう。24時間営業のコイン洗車場を調べてドライブがてら洗車に出かけるのも良いだろう。行ってみると夜間でも結構混み合っているので仲間意識もあって安心して洗車できる環境でもある。

さらに洗車に関する進化ポイントで注目されているのは純水が用意されているコイン洗車場だ。純水とは水道水のようにミネラルを含んだ水では無く、その名の通り不純物を排した水だ。洗車マニアの間ではすっかり知名度を高めている。メリットはボディに残った水分が蒸発した時に水シミ(ミネラル分が表面に残って白くなる)が発生しにくくなる点。そのため洗車後に拭き残しがあってもシミの発生が抑えられるのでピカピカのボディをキープできるのだ。

さらに高級なコイン洗車場も徐々に広がっている。例えばプロの洗車・コーティングを実施しているショップが、屋内スペースをセルフ洗車に開放している場合もある。寒いこの時期屋外での洗車はおっくうと言う場合でも便利に利用できそう。さらにプロ仕様の洗車ケミカルがその場で購入できたり、アドバイスがもらえる場合もあるので洗車の質を高めたいユーザーには注目だろう。また会員制のセルフ洗車も登場している。こちらは洗車ケミカルが使い放題など、洗車のヘビーユーザーにはありがたいメニューも用意されている。屋内スペースでの洗車に加えて、ボディの状態がわかりやすい照明を設置するなどプロの作業環境を利用できる洗車場もある。

一方、地域限定(主に東京都内)ではあるが穴場的な洗車スペース(コイン洗車場では無い)が地下駐車場だ。一部の駐車場には“洗車スペース”を設置しているケースがある。コイン洗車場のような設備は無いのだが水道や排水設備が整えられている。駐車料金のみで利用できるケースがほとんどなのも魅力。また地下駐車場の場合が多いので天候や季節にかかわらず利用できるのもメリット。また地域的にも都心に買い物に出かけたついでに洗車してしまうなんてこともできるだろう。ただし利用できる台数は限られているので混雑時には待ちが発生することもあるので要注意だ。

愛車を常にきれいにキープするために積極的に活用したいコイン洗車場。自分に合った使い方や、最新の設備を利用して手軽でクオリティの高い洗車を実戦してみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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