すくすくと成長しているジャガーの赤ちゃん=愛媛県立とべ動物園で3月2日(同園提供)

 愛媛県立とべ動物園(砥部町)で、10歳のジャガーが元気な赤ちゃんを産んだ。ジャガーの平均寿命は20年で、2歳半~3歳ごろから妊娠が可能となり、10歳は「高齢出産」とされる。初産だった昨夏は出産翌日に赤ちゃんが死んでしまったため、園では歓喜の輪が広がっている。

 母親は全身が黒い「黒変種」の黒ジャガーのミワ。繁殖のため2021年11月に京都市動物園から移った。初産の平均年齢は既に大幅に過ぎていたが、お見合いした卯月佐助(うづきさすけ)(7歳)と相思相愛となり「結婚」。23年8月に念願の第一子を授かったが、生後2日で赤ちゃんは旅立った。死因は不明だった。

 2回目の妊娠は23年12月ごろに判明。「今度こそ、元気に産まれてほしい」と願う職員らに見守られ、24年2月10日に出産した。赤ちゃんの性別は未確認だが、佐助・ミワ夫妻の愛情を受け、体重4・9キロ、体長約55センチ(3月25日現在)にまで成長。飼育室の中を元気に動き回っているという。

 現在、命名方法を検討中。公開日は未定だが、園は「いずれ愛くるしい姿を見に来てほしい」と呼びかけている。【広瀬晃子】

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