災害時の対応を確認し災害・防災への意識を高めてもらおうと27日、一般の来館者を招いてのコンサート形式の避難訓練が秋田市のミルハスで初めて開かれた。
秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで開かれたのは「避難訓練コンサート」。実際に客を入れることで避難時の動線や誘導方法などスタッフの対応マニュアルを充実させるほか、来館者に防災・減災への意識を高めてもらおうと今回初めて開催された。
多くの人が参加する実践的な訓練になるよう、秋田県警察音楽隊の協力のもと、コンサート形式で実施された。
約300人の来館者が演奏を楽しんでいると、「地震です。地震です」と地震発生を知らせる館内放送が会場に響いた。
訓練は、地震発生後に館内で火災が起きた想定で行われ、来館者はスタッフの指示に従って階段で移動し、約10分で避難を完了した。
来館者:
「いつもエスカレーターのところで滞留する。そういったときと比較して今回の避難はどういう形で行われるのか、非常に興味があって来た。効率の良い避難の仕方が確立されていくかもしれない。その辺を期待したい」
あきた芸術劇場ミルハス 企画事業・広報課 古谷優貴さん:
「コンサート中の災害に遭遇することはほとんどない経験だとは思うが、そんなに頻繁に起こらないからこそ、こういった機会をミルハスでつくって、自分がどう行動したらいいのかを考えてもらうきっかけになればいいと思う。今後も定期的にこういった形でミルハスで開催したいと考えている」
ミルハスは今後も訓練を重ねることにしている。
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