大阪大学が、脊髄の難病の胎児を手術することに、日本で初めて成功したと発表しました。

大阪大学の遠藤誠之教授などのグループは今月までの3年間であわせて6回、妊娠している母親の子宮を取り出して切開し、脊髄がむき出しになる難病「脊髄髄膜瘤」の胎児の背中を閉じる手術を行いました。

「脊髄髄膜瘤」は脊髄になりきれなかった組織が背中からむき出しになる先天性の難病で出生後に、神経障害が残ることがわかっています。

毎年、日本でも200~400人がこの病気を患って生まれてきますが、日本では出生後にしか手術を行うことができず、神経障害の改善にはつながっていませんでした。

胎児のうちに手術に成功したのは、日本で初めてで、出生後に手術したケースよりも神経障害が改善されたということです。

遠藤教授は「治療を願う両親の希望になってほしい」と話し、2027年以降の保険適用を目指すとしています。

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