小学校の水泳の授業で新たな取り組みです。民間のスイミングスクールのプールを使った授業が試験的に始まりました。その狙いとは?

3日は、宮崎市の池内小学校の6年生約40人が、学校からマイクロバスに乗って民間の室内プールに移動。入念に準備体操をしたあとプールに入り、スイミングスクールのインストラクターから指導を受けました。

去年までと違う環境での授業に、児童たちは?

「気持ちよく泳げて楽しかった。学校のプールは外で日差しが強かった。室内は日差しが無くて良いと思う。」
「学校では床がぬるぬるしていたから、ゆっくり歩かないといけなかったが、ここは滑りにくくて、安全で安心した。」

民間プール活用の水泳の授業は、宮崎市が小学校3校で試験的に行うもので、県内では初めての取り組みです。

(宮崎市教育委員会・野邊 孝大課長補佐)
「民間プールを活用することによって、改修工事等の費用の抑制が可能になる。先生たちのプール業務の負担軽減にもつながる。」

宮崎市によりますと、今回指定した3校のプールは老朽化が進んでいて、改修費・維持管理費よりも、全校児童の民間プール利用料金の方が安いため、コストを抑えるメリットがあるということです。

またプロのインストラクターが教えることで、児童の泳力向上にもつながります。

(池内小学校・6年生)
「いい感じに泳げて、コーチからも良いねと言われてうれしかった。」

民間プールでの授業は9月まで行われる予定で、宮崎市は、児童や保護者などにアンケートをとり、来年以降の学校プールのあり方を検討するとしています。

民間プール側も、平日の午前中は放課後の時間帯に比べて空いている時間が多いため、空き時間を有効活用できる。学校側も、プール開き前の清掃や水の管理など教員の手間も軽減できる。双方にメリットがある取り組みと言えそうです。

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