長い歴史と伝統を持つ福岡県北九州市の「和布刈(めかり)神社」が、生き残りをかけて新たな事業を展開しています。

北九州市門司区の九州最北端にある創建1800年の「和布刈神社」。

毎年、旧暦元日の早朝にワカメの新芽を刈り取って神前に供え、航海の安全や豊漁を願う伝統行事「和布刈神事」が行われています。

この神社で始まっている新たな取り組みがー

◆リポーター
「境内には葬儀会館が新設され、告別式を行うことができます」

和布刈神社が展開しているのが「葬儀事業」。

敷地内に葬儀会館を建設し、神道式の葬儀「神前葬」を行っています。

神社で葬儀を行うのは珍しいことですが、背景にあるのは「資金難の問題」です。

多くの神社は収入をさい銭などに依存しているため、人口減少に伴い廃業する神社が後を絶たないのが現状です。

こうした中で“稼ぐ神社”になるため、和布刈神社は葬儀事業をスタート。

告別式だけではなく、火葬後に関門海峡の沖合いで遺骨をまいて供養する「海洋散骨」も行っています。

こうした葬儀事業のノウハウを、全国のほかの神社にも提供し、フランチャイズ展開による収益拡大も目指しています。

◆和布刈神社 高瀬和信 禰宜
「全国の地方にある神社が一丸となって、未来に神社を残すために取り組んでいきたい」

和布刈神社による「葬儀事業」は、すでに全国5つの神社で契約が進められていて、2031年までに35社との契約を目標としています。

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