長崎大学の核兵器廃絶研究センター=RECNAは平和学習に役立ててもらおうと「現役」の核弾頭を含む各国の核保有状況をまとめ、公表しました。
RECNAは2013年から毎年、世界の核弾頭の数や推移など調査結果をまとめ公表しています。
中村桂子 准教授
「現状を表す、より危機感を正確に的確に表す」「今、核軍拡が進んでいることを全面に出した」
調査結果をまとめたポスターはデザインも含めて一新しました。
いつでも使える状態にあったり、配備に向けて貯蔵されている「現役」の核弾頭の数を全面に打ち出しました。
RECNAによりますと、世界の核弾頭の総数は減った一方、2018年以降、「現役」は増加傾向です。
起点となった2018年、ロシアはアメリカとの間で唯一、残されている核軍縮条約、新STARTの履行を停止すると表明。
それ以降、中国や北朝鮮などで現役核弾頭の数が増えています。
そして専門家が危機感を示すのは数字には表せない核兵器の近代化です。
鈴木達治郎 教授
「性能が上がって、しかも小型の核兵器。一定の威力の物ができてきている。使いやすい核兵器になりつつある」
ポスターは準備ができ次第、解説用のしおりと共に県内の学校などに配られます。
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