明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部では、「うらやすハニープロジェクト」など社会と関わりあった学びを展開している(明海大提供)

JR新浦安駅から徒歩約8分の海風を感じるエリアに明海大学浦安キャンパス(千葉県浦安市)は広がっている。同大は城西歯科大学として昭和45年に開学し、明海大学として発展した今も坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)に歯学部、浦安には外国語学部や経済学部などを擁する。不動産学部などユニークな学びで知られるが、新型コロナウイルス禍以降、観光業に焦点をあてたホスピタリティ・ツーリズム学部が注目されている。

同学部は平成17年、ホテルや航空会社など旅行関連の人材育成を目指して開設した。観光のほか経営情報、授業を英語で実施するグローバル・マネジメントと3専攻を設けている。

実務家教員による少人数教育を徹底し、2年次までに高い語学力を養成。ホテルや旅行会社など国内外で1~5カ月のインターンシップ参加を推進している。グローバル・マネジメント専攻は1年間の交換留学が必修となっている。

学生を社会と交流させることも特色の一つ。同学部では、浦安市の1次産業を考えるため、都市型養蜂「うらやすハニープロジェクト」を展開=写真(同大提供)。旅とは関わりの深いワインについて生産から販売までを学ぶ「ワインプロジェクト」にも取り組んでいる。

三輪祥宏学部長は「観光はコロナ禍で大きな影響を受けたが、逆に新しい可能性が広がっている。特にデジタル化が加速し、教育研究テーマとして重要度が増している。地域文化やオーバーツーリズムといった社会課題など、学ぶ必要がある領域は多岐にわたる。時代に合わせた視点で即戦力を育てていく」と話している。

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