見どころの「九尺藤」のフジ棚

春らんまんの中、大阪府泉佐野市中庄の奈加美(なかみ)神社で、フジの開花が始まった。同神社はフジを楽しめる新たな名所になっており、今週末には境内全体が美しい紫に染まりそうだ。

同神社の社紋「藤巴」にちなみ、北岡忠澄宮司が19年前に独学で栽培を開始。苗からこつこつと育てあげ、配色や仕立て方は各地のフジの名所を参考にした。現在は約20種40本に拡大し、季節を迎え、見ごたえも増している。

鮮やかな紫の花が見頃の「岡山一才藤」

花房が約1メートルにもなる「九尺藤」のフジ棚は3分咲き程度。波打つように仕立てた「野田藤」や、本殿前を豪華に飾る「岡山一才藤」などはすでに見頃を迎えた。八重咲きやピンク、白の花もある。

咲き始めたフジの花を楽しむ人たち=大阪府泉佐野市


晴れた日の土・日曜は、末社の大宮稲荷神社の通路に色鮮やかな和傘を飾る演出も加わった。北岡宮司は「これからも少しずつ見どころを広げていきたい」と思い描く。花のピークは今週末頃からで、4月下旬まで楽しめるという。

観覧無料。午前10時~午後4時。南海井原里駅下車。問い合わせは同神社(072・462・7080)。

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