毎年、夏が近づくにつれて目にする猛暑のニュース。強い日差しの中でも、記者たちは現場をかけまわる。マイナス30度の異世界体験ができる科学館から、涼みつつギネスにのった“世界一大きな金塊”にタッチできる金山まで記者が惹きつけられるのはストーリー豊かなひんやりスポット。町の隅々まで駆け回った地元記者だからこそ知る夏休みにもぴったりな「涼し~い」空間を紹介したい。
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極寒!マイナス30度の世界を気軽に体験できる科学館/愛知
愛知で地元記者がおすすめするのは、名古屋市営地下鉄東山線の「伏見駅」から約5分のところにある「名古屋市科学館」。体験型の展示も多数備え、科学について多角的に学ぶことができる施設だ。
この記事の画像(17枚)3つの建物があり、「理工館」の5階にあるのが「極寒ラボ」だ。ここでは、マイナス30度の世界を体験しながら、北極や南極について学ぶことができる。
極寒ラボは「常温」「マイナス10度」「マイナス30度」「マイナス10度」の4つの部屋で構成されている。
「常温」の部屋では極寒ラボの説明を受けたり、ダウンジャケットを借りることもできる。ダウンジャケットは必須ではないが、強がって極寒部屋へ向かうと後悔する可能性が高いので、必ず借りておきたい。
案内に従って「常温」の部屋の奥にある扉を先に進むと、「マイナス10度」の部屋「極地情報室」に入れる。こぢんまりとしているが、しっかりと寒い。取材した日の名古屋市は、最高気温が30度を超える真夏日で、入室する前は「早く極寒ラボで涼みたい」という気持ちだったが、マイナス10度の段階で「涼む」という感覚は間違いだった。
壁には北極や南極といった、人が行くこと自体や生きていくことが難しいエリア「極地」についての解説などがあり、概要を知ることができる。
この部屋に2分滞在すると、アナウンスでいよいよ「マイナス30度」の部屋へ進むよう促される。
自動扉の先には、体験したことのないヒリつくような寒さが待っていた。
「極地体験室」の室内にある気温計はマイナス33度を指す。
ここでは「オホーツク海の流氷」「南極の氷」のほか富山県の「黒部の氷筍(ひょうじゅん)」が展示されていて、直接触れることもできる。
氷筍とは、洞窟内で地下水が滴ってできた氷が、地面から筍のように伸びたものだ。
また、一口に氷といっても「水の分子」の並びには違いがあり、「つらら」「氷筍」「流氷」の並びを知ることができる展示は、キラキラと輝くダイヤモンドのようにも見える。
天井には、南極で撮影されたオーロラや白夜が交互に映し出されているが、白夜の映像は、深夜になっても日中と変わらない明るさということがよくわかる。
最後の部屋、マイナス10度の「極地研究室」は、南極の「昭和基地」の内部や外壁の模型や、過去に観測隊が使っていた装備が展示されている。
「極寒ラボ」は1回約20分の体験で、料金は科学館の入館料以外には不要だが、開館時と午後に配布される整理券が必ず必要だ。
暑い夏に「ひんやり」できることは間違いなく、子供は自由研究ができ、大人も「極地の神秘」に触れることができる極寒ラボは、おすすめのスポットだ。
〈名古屋市科学館〉
住所:名古屋市中区栄2-17-1
(東海テレビ)
息をのむ美しさ!水鏡で作り上げられた幻想的な世界/新潟
新潟で地元記者がおすすめするのは、日本三大渓谷の一つにも数えられる新潟県十日町市の「清津峡渓谷トンネル」だ。
幻想的にライトアップされた全長750mの長いトンネル。
2018年に「大地の芸術祭」のアート作品として生まれ変わり、その独特な世界感に引き込まれる。また、トンネルには3つの見晴らし所があり、現代アートと自然の融合が楽しめる。
そして、トンネルの終点には、清津峡を挟んで切り立つ巨大な岸壁がV字型の大渓谷を作った絶景が広がる。
柱状節理の岩肌が水鏡となって水面に映る光景は息をのむ美しさだ。
春夏秋冬で違った表情を見せる清津峡。
夏はひんやりとしたトンネルの中で、暑さを忘れて幻想的な世界に浸ってみてはいかがだろうか。
〈清津峡渓谷トンネル〉
住所:新潟県十日町市小出癸2119-2(関越自動車道「塩沢・石打IC」より国道353号線へ車で約25分)
料金:大人 1000円、小・中学生 400円
(NST新潟総合テレビ)
ひんやり別世界!人気の観光地・軽井沢でカーリング体験教室/長野
長野で地元記者がおすすめするのは、観光地・軽井沢町にある「軽井沢アイスパーク」。暑い夏、県内外から多くの家族連れなどが訪れる人気のアクティビティーがある。それは「カーリング体験教室」。
施設の中は別世界、室内の温度は5℃前後に保たれ、ひんやり。
教室ではまず、歩いたり、転んで立ち上がったり氷の感触に慣れる。最初は寒そうにしていた参加者たちも息がはずむ。
そして、ストーンの投げ方、スイープも教わり、最後には参加者を2チームに分けて試合が行われる。
教室には1人から参加でき、もちろん未経験者も楽しめる。
施設によると、夏休みシーズンは特に人気で早めに予約してほしいとしている。
〈軽井沢アイスパーク〉
住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1154-1
料金(1人):90分コース 3410円
120分コース 4540円
(長野放送)
涼みながら金運アップ!夢のパワースポット「土肥金山」/静岡
静岡で地元記者がおすすめするのは、伊豆半島の西側にある「土肥金山」だ。
土肥地区は県内屈指の温泉地として名高いが、古くは金鉱で栄えた“金の町”。伊豆市の指定史跡でもある土肥金山は江戸時代に第1期黄金時代を迎え、明治から昭和にかけての第2期黄金時代では佐渡金山(新潟県)に次ぐ全国第2位の産出量を誇った伊豆最大の金山として知られている。
1965年に閉山となったが、廃坑となった現在は跡地を利用した観光施設が運営されていて、総延長100キロにも及ぶ坑道の一部分を見学することが出来る。坑内は夏場でも温度が20℃を下回るひんやりスポットだ。
ただ、最大の見どころは別の場所にある。それがギネスブックにも認定されている“世界一大きな金塊”だ。重さは約250キロで、誰でも手に触れることができる。金の1グラム当たりの価格が1万3000円に迫る中、時価は30億円を超える。
また、来場者の人気を集めているのが砂金採りだ。見つけた砂金はお土産として持ち帰ることが出来るため、老若男女問わず、みな真剣な表情をしている。
楽しみながら、涼みながら、金運アップのご利益を授かってみてはどうだろうか。
〈土肥金山〉
住所:静岡県伊豆市土肥2726
料金:
■観光坑道&黄金館共通チケット
大人(中学生以上)1000円・小人(小学生)500円 ※幼児は無料
■砂金採り体験料金
大人(中学生以上)1000円・小人(小学生以下)800円
(テレビ静岡)
※2024年6月時点の情報です。
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