たくさんの仲間に見送られて、3月末に主人が退職した。オレンジ色の制服に身を包んだレスキュー隊、濃紺の制服の警防、グレーの救急隊、皆なんてカッコイイんだ。主人もあの中の一員だったのかと思うと胸が熱くなる。

結婚して35年、ご多分に漏れず私たちにもそれなりのことがあった。旧姓に戻ろうかと思ったこともある。だけど長女の登校拒否、次女に障害があるとわかったとき、息子が事故にあったときも実家が津波にやられたあの日も、どんなときも側にいて私を支え励ましてくれたのは主人だった。今は何がおきても主人がいたら大丈夫と思えるぐらい信頼し、頼りにしている。一生懸命働いて家族を養ってくれたことにも感謝でいっぱいだ。

娘のために元気に長生きが目標の私たち。これからはせわしなく過ごしてきた時間をちょっとゆるめて、のんびり畑を耕し、春には桜を夏にはビールと四季折々を楽しみながら過ごしていきたいと思っている。

私のためにもう少しがんばって働くと言ってくれる主人に感謝し助けあっていきたい。

あーはやまらなくてよかった。これからもどうぞよろしく。


中尾ハルミ(64) 堺市中区

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。