酒田光陵高校の生徒たちが、自らが研究する「紙すき」を通して地元の特別支援学校の生徒と交流した。紙すきに使った古紙は学校で使わなくなったプリントなどを利用していて、SDGsにもつながっている。
きょう(18日)、酒田光陵高校の環境技術科の3年生6人が酒田特別支援学校の高等部を訪れ、5人の1年生に「紙すき」を指導しながら交流した。
「紙すき」は酒田光陵の生徒たちが、普段、研究として取り組んでいるもので、学校で出た古紙に水を加えてジューサーで砕いた後、試行錯誤して改良した小型の「簀桁(すけた)」を使って紙をすいていった。
今回の取り組みは、専門学科のある高校を対象にした県の事業の一環として行われた。生徒たちは歳が近いこともありすぐに打ち解けた様子で、約30分で小さな紙が出来上がった。
(酒田特別支援学校 高等部1年・阿部蒼汰さん)
「乾かすところがちょっと難しかったが、それでもうまく出来て良かった。交流は緊張したが楽しかった」
(酒田光陵高校 環境技術科・中村宏聖さん)
「特別支援学校の生徒たちが『楽しかった』と言ってくれたのが一番良かった。出来たこと・出来なかったことたくさんあったので、これからの課題研究に活かしていきたい」
初めてとなった今回の交流は、SDGsや共生社会の実現にもつながっているということで、今後は紙すきを活かした商品なども一緒に作っていく予定。
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