記録的な大雨で大きな被害が出ている秋田県にかほ市で29日、市の社会福祉協議会などが被害が大きい地域に足を運び、どのような支援が必要か調査した。また、由利本荘市とにかほ市で罹災(りさい)証明書の申請の受け付けが始まった。

秋田県内では29日午後4時までに、床上49棟、床下146棟の住宅の浸水被害が確認されていている。

にかほ市では、30日から災害ボランティアの受け入れが始まる。これを前に、にかほ市社会福祉協議会の職員などが大きな被害が出ている平沢地区を訪れ、家屋の状況やどのような支援が必要かを確認した。

調査には、これまでの様々な自然災害で支援活動を経験している日本赤十字秋田短期大学の及川真一さんが同行した。

 日赤秋田短大・及川真一さん:
「災害ボランティアセンターを立ち上げる準備をしていて、家々を回ってボランティアが必要か確認している。住宅一軒一軒被害に遭っている。大変苦労しているなと思う」

訪れた住宅は、床上52センチまで水に漬かった。住民は自分たちで床を覆っている泥のかき出しなどを進めていた。一方で、作業を完了させるには人手が必要で、社協の職員は状況を聞き取りながらボランティアを派遣することにしている。

また、にかほ市と由利本荘市では、29日から罹災証明書の申請の受け付けが始まった。このうちにかほ市では、市の職員が戸別訪問し、平沢地区を中心にすでに33件の申請があったという。

 にかほ市税務課・齊藤拓主査:
「今までに経験したことのない大雨なので、心身ともに疲弊していると思う。市役所でもいち早く元の生活に戻れるように努めていく」

にかほ市は、仁賀保庁舎・金浦庁舎・象潟庁舎で申請を受け付けている。受け付け時間は平日の午前8時半から午後5時15分まで。

由利本荘市は、市役所のほか7つの総合支所で平日の午前8時半から午後5時15分まで受け付ける。

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