創業120年以上の八峰町の酒蔵が「特別な体験」の提供を始めた。プライベートな空間で自然の豊かさを感じながら、ぜいたくな時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
白神山地や日本海に囲まれた自然豊かなまち・秋田県八峰町。
2023年3月、この地に日本酒を飲む人・作る人の夢が詰まった「酒好きのパラダイス」といえる店がオープンした。「LABO and CAFE YAMAMOTO」だ。1901年創業の山本酒造店が手がけた。
山本酒造店 山本友文社長:
「(店の特徴は?)ここは山本酒造店の実験室というのがコンセプトでして、酒蔵本体で作らない実験的なお酒をいまも作っているんですけれども、しぼりたてのお酒をカウンターのサーバーから直接グラスに注いで、お客様にその出来栄えを楽しんでいただく。お客さん皆さんそれぞれ好みの味があるので、いろいろな人の意見を聞きながら参考にしています、そういうリサーチの場でもあります」
白神山地に生息する植物が植えられた庭を眺めながら日本酒をたしなめる。
2024年からはランチメニューが始まった。
佐藤愛純アナウンサー:
「ぱりっとしたクロワッサンの生地に生ハムがたっぷり。全体的にさっぱりとしているが、生ハムのうまみが広がる」
山本酒造店の酒粕を使ったいぶりがっこがアクセントのピザも人気メニューの一つだ。
日本酒はもちろん、ここでしか味わえないピエール・エルメ・パリのマカロンなを求め、県の内外…さらに海外からも多くの客が足を運ぶ。
山本酒造店は秋田の良さをさらに感じてもらおうと、この夏ある取り組みを始めた。
築85年の古民家をリノベーションし 2024年7月にオープンしたのが、一棟貸しの宿「お宿山本」だ。
山本酒造店 山本友文社長:
「日本家屋の良さを生かしながら現代風にアレンジしました。この宿の魅力はこの奥にあります」
木製の雨戸を開けると…。
山本酒造店 山本友文社長:
「目の前には日本海が。天気が良ければ男鹿半島も正面に見えます」
佐藤愛純アナウンサー:
「お宿からこんなに贅沢な景色が眺められるなんてなかなかないですよね」
山本酒造店 山本友文社長:
「右手に岩舘漁港がありまして、ちょうどいま船が戻ってきています。海風と波の音と。建物の右から左までがパノラマで、海の景色を楽しめると。八峰町八森地区の良い所がすべて凝縮されたような場所ですね」
「お宿山本」は、店を訪れた客からの「秋田らしい景色を楽しみながらゆっくりできる場所で過ごしたい」という声を受け誕生した。天然の秋田杉で作られた家屋のいたるところに遊び心やこだわりが見られる。
食事はスタイルに合わせて。自分たちで作るのもよし。地元の食材をふんだんに使った和御膳を注文することもできる。
新たに設けた浴室には、希少な「十和田石」を使用。日本海を眺めながらくつろげる。
さらに、酒蔵ならではのこんなサービスも。
山本酒造店 山本友文社長:
「ここの宿の特徴で、日本酒サーバーを設置していまして、これは山本の定番に季節商品、常時6種類のお酒が楽しめるようになっています」
宿泊者には山本オリジナルコインが10枚渡される。1枚で70ミリリットルの酒をプレゼント。山本ファンにはたまらないサービスだ。
山本酒造店 山本友文社長:
「八峰町は海と山があって風光明媚な良い場所なので、そういう意味では人を呼び込むには良い場所だと考えています。ここに滞在することによって、秋田・八峰町の魅力を感じてほしいと思っています。(ここなら存分に満喫できそう)特に戦前の古民家はなかなかこの地域には少ないので、こういう古民家は非常に海外の方が好まれますから、そういう方を新たに呼び込めるのではないかと期待しています」
秋田の日常に溶け込んだかのようで、「非日常」の空間。目の前に広がる雄大な景色を肴にゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
・無料のオプションとして普段は行っていない酒蔵見学が可能
・民泊仲介サイト・専用サイトで予約を受け付ける予定
・宿泊最大4人まで
・公共交通機関で来た人は送迎付き
・屋外には東屋がありBBQができる
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。