五島市の奈留島で小中学校の空き教室を島唯一の保育所として活用するユニークな取り組みが4月から始まりました。
4月1日、開所式を開いたのは保育所「奈留さくら保育所」です。
式には1歳から5歳までの園児13人と、その保護者などが出席しました。
奈留さくら保育所 主任保育士 神崎エリ子さん
「自分の気持ちをしっかりと伝えられるように、のびのびと元気に過ごしてほしいと思います」
ユニークなのは園舎の場所です。
実は、奈留小中学校の空き教室なんです。
市が約4千万円をかけて保育スペースのほか、事務所や園児用のトイレ、それに調理準備室などを整備しました。
ピーク時には人口が9000人を超えた奈留島ですが、今では1800人あまりまで減り、子供の数も減っています。
民間事業者の撤退を受けて市は2020年度以降、別の場所を借りて保育所を運営していましたが、契約の満了をきっかけに高校に隣接する小中学校への移設を決めました。
主任保育士 神崎エリ子さん
「保育園から小学校に上がるとき、そして中学校・高校とスムーズに上がっていけるのはとてもよかったと思う。交流ができるということで、小中学校の先生たちと触れ合うことができるので、そういうところはよかった」
小中学生合わせて56人の子供たちが同じ校舎で過ごすことになります。
市は今後、園児と小学生や中学生が交流できるイベントも実施したいとしています。
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