石巻市内のスーパーでイワシの刺身を購入して食べた30代男性が腹痛などの症状を訴え、医療機関を受診した結果、寄生虫「アニサキス」を原因とする食中毒だったことが分かりました。宮城県はアニサキスによる食中毒に注意するよう呼びかけています。

宮城県によりますと、男性は8月27日に「イオン石巻店」でイワシの刺身を購入し、午後7時ごろに食べました。男性は翌日午前1時ごろから腹痛や悪寒の症状が出て、東松島市の医療機関を受診したところ、胃の中から寄生虫「アニサキス」が摘出されたということです。

医師からの届け出を受けて、石巻保健所はアニサキスによる食中毒と断定し、8月30日、イオン石巻店に対し、冷凍品を除く生食用の魚介類の取り扱いを1日間停止する行政処分としました。また、男性の症状は快方に向かっているということです。

アニサキスの幼虫は長さ2~3センチくらいで、イワシのほか、サバやアジ、サンマ、カツオなどに寄生し、魚介類が死んでから時間が経過すると内臓から筋肉に移動します。県は、魚介類を生で食べるときはアニサキスの幼虫がいないかをよく確認するよう呼びかけています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。