県と佐世保市が2032年度の完成を目指している東彼杵郡川棚町の石木ダム事業について建設反対を求める市民グループが3日、佐世保市に要請書を提出しました。

石木ダム建設に反対する5つの市民グループは佐世保市水道局を訪れ、担当者に要請書を手渡しました。

要請書では事業評価監視委員会の設置や市の方針に賛成・反対両方の立場の委員を選ぶこと、それに審議の完全公開の3点を求めています。

市民グループは佐世保市に対し、10月2日までに文書で回答するよう伝えました。

一方、2日 石木ダムの建設予定地には熊本県の川辺川ダムの建設反対運動メンバー11人が訪れました。

川辺川ダムは石木ダム同様、計画の発表から約半世紀たっていますが、未だに完成していません。
 
〈ダムによらない復旧・復興を求める人吉・球磨の会〉 林通親 代表
「大きな公共工事は住民の中に分断を生む。そういうむごいことをダムは起こしていく」

川棚町町議会議員 炭谷猛さん
「権力による押し付けは今も昔も変わらない。(ダムを)考え直す時が来ていると私は思う」

川辺川ダムの建設に反対する市民グループは石木ダム周辺の住民と情報共有を図り、今後、運動を発展させたいとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。