「THE仮面ライダー展」で展示されている〝平成ライダー〟の等身大フィギュア

日本文化の一翼を担っている漫画やアニメ、特撮をさまざまなかたちで発信している「ところざわサクラタウンEJアニメミュージアム」。令和2年11月にオープンしたここに常設展はなく、年に5、6回の企画展が行われている。

ミュージアムを運営するKADOKAWAの松田啓次部長によると、これまでの企画で最も人気があったのは、3月末まで開催されていた「DESIGNS 永野護デザイン展」。メカニックやキャラクターのデザインなどで絶大な人気を誇る永野氏の初の大型展示会で、数万人の来場者があったという。

現在の企画展は「THE仮面ライダー展」。昭和、平成、令和の3つの時代を駆け抜けた仮面ライダーシリーズを網羅した展示で、訪れた日は平日の午前中にもかかわらず、多くの来場者でにぎわっていた。

EJアニメミュージアムが入る角川武蔵野ミュージアム=埼玉県所沢市東所沢

展示は各仮面ライダーの等身大フィギュアのほか、放送時系列にそって各作品が解説されている。昭和48年に放送された仮面ライダーV3の展示を熱心に見ていた栃木県足利市の男性会社員(62)は、小学2年生の孫と一緒に来たという。

「28歳の息子が好きで仮面ライダーを見ているので、その影響で孫も好きになった。私も10歳のときに初めて見たけど、当時はアニメよりも特撮が好きだったな」と、男性はしみじみと振り返っていた。

また、東京都葛飾区から来ていた大学4年の女性(21)は「子供のころ、父の影響で見ていた。仮面ライダーはプリキュアよりも好きだった。特に平成ライダーが一番ですね」と話していた。

ミュージアムの来場者傾向は企画によって違うが、特に男性が多いというわけでもないという。また、仮面ライダーのように長期間にわたる作品の企画では、幅広い世代に足を向けさせているようだった。(半田泰)

ところざわサクラタウンEJアニメミュージアム ところざわサクラタウン内の角川武蔵野ミュージアム3階にある施設。入場料は企画によって異なる。「THE仮面ライダー展」は当日券で中学生以上2400円、3歳~小学生が1200円。

アクセスガイド 埼玉県所沢市東所沢和田3の31の3、角川武蔵野ミュージアム3階。JR武蔵野線東所沢駅から徒歩約10分。関越自動車道所沢インターチェンジ(IC)から約8分。東所沢駅からの道にはKADOKAWAが原作の作品の「アニメマンホール蓋」が設置されている。

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