ウシの飼育が盛んな笠岡市の干拓地で、ウシのふんを原料とする国内で最大級のバイオガス発電所が完成しました。

(テープカットの様子)
「それではどうぞ!」

笠岡湾干拓地に完成したこの発電所。酪農家から集めたウシのふんを発酵させてできるメタンガスで発電機を回します。発酵は外と遮断した形で行い、発酵後のふんは肥料となります。

1日に受け入れるふんは4300頭分、約250トン。発電できるのは年間で1230万キロワットで、一般家庭だと3500世帯分に上ります。関係者によりますと、ウシのふんだけを使ったバイオガス発電所としては、国内で最大級だということです。

(かぶとバイオファーム合同会社 森博明社長)
「地産地消というか資源循環、二酸化炭素削減、臭い対策にも貢献できるプラントなので、持続可能な事業として存続していきたい」

(笠岡市 栗尾典子市長)
「持続可能な循環型のシステムということで、笠岡市にも初めてそういうものができたということで大変期待している」

約1万頭が飼育され、ふんなどから出る臭いが問題となっていた干拓地。この発電所は、臭い対策と新しいエネルギー産業の創出という2つの効果を期待できる画期的な施設となりそうです。

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