高速船クイーンビートルの浸水隠蔽問題で全国初となる厳しい行政処分を受けたJR九州の古宮社長は、改めて運航再開への意欲を示しました。

JR九州の古宮社長は20日の会見で、9月17日に国土交通省から受けた行政処分について「非常に大変なこと」「厳粛に受け止める」と語りました。

この問題では、JR九州高速船がクイーンビートルの浸水を把握しながら3カ月以上にわたって国への報告を行わず運航を継続し、船内に取り付けられている浸水センサーを警報が鳴りにくい位置へ故意にずらした上、航海日誌などには「問題なし」とうその記載をしていました。

国土交通省は9月17日、JR九州などに対して海上運送法に基づく「輸送の安全の確保に関する命令」と「安全統括管理者及び運航管理者の解任命令」を発出しました。

解任命令が出されたのは全国で初めてです。

JR九州ではこれを受けて現在、新たな安全統括管理者などの選定と共に、改善報告書の準備を進めているということです。

一方で古宮社長は、クイーンビートルが日本と韓国を結ぶ重要な交通手段の一つであるとして、改めて運航再開を目指す考えを示しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。