福島第一原発の処理水の追加モニタリングを条件に、中国側がこれまで禁止してきた日本の水産物の輸入を再開する方向で合意したと岸田首相が発表しました。これには中国向けのナマコを生産する企業も安堵の声をあげています。
福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、新潟県佐渡市のナマコなど日本の水産物の輸入を停止している中国。
輸入規制の即時撤廃を求める日本は岸田首相が9月20日午後、IAEAのグロッシ事務局長と中国を含む専門家による追加モニタリングを実施することで合意しました。
日中の事務レベルでの協議で、この追加的モニタリングの実施を前提に、基準に合致した日本の水産物の輸入を中国側が再開していくことで合意したということです。
【岸田首相】
「追加的なモニタリングの実施を踏まえ、当然、日本産水産物の輸入が着実に回復されるものと理解している」
具体的な再開の時期などは明らかになっていませんが…
【浦島三和 須藤由彦 社長】
「まぁ、第一歩として少し光が見えてきたという状況」
こう話すのは、佐渡で中国向けにナマコの養殖を行ってきた浦島三和の須藤社長です。
中国の輸入禁止措置が始まってから1年以上…
【浦島三和 須藤由彦 社長】
「1年間、全然物が売れない状態だったので、すべてその部分が被害になっている」
今後はスムーズに輸入が再開されることを願って、一度途絶えた中国の販売ルートの掘り起こしなどを進めていく考えです。
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