一面に広がる広大な農地。その中に、ぽつんと建物が立っています。
この記事の画像(8枚)これは、農機具小屋を改造し、農地をそのまま遊び場にした無料の農地公園です。
自由に遊べる農地公園を作ったのは、農家の井上隆太郎(いのうえ・りゅうたろう)さんです。
子どもたち:
朝方(ザリガニが)めっちゃいた。朝方、素手で捕まえたもん。
小さな池でザリガニ釣りをしたり、ポニーに触れ合ったりもできるのです。
農地公園を運営する 井上隆太郎さん:
ここはお金を一銭も稼げないし、何もないですけど、ただ空き地にしておくくらいだったらこういう場所にした方がいいんじゃないか。耕作放棄地になってた5000坪の農地があって、その一つがこの土地だった。
農地公園を運営する 井上隆太郎さん:
農地というものは、“農作物を作る以外のやり方”を考えなきゃいけないと思っていた。
約10年前、移住をきっかけに農業を始めた井上さんは高齢化などにより、放置されたままの農地が増えている現状を知り、“新たな使い道”を模索していたといいます。
そこで注目したのが、自由に遊べる公園でした。
農地公園を運営する 井上隆太郎さん:
こんな空き地がいっぱいあるのに、子どもたちが自由に出来るのは道路だけ。「(遊べる)自然がそこら中にあるじゃないか」と皆さん言うんですけど、実際はあるように見えても、すべて誰かの所有物であったりとか、誰かの畑なわけで。
こうした思いから使われていない農地を公園にしたのです。
“増え続ける耕作放棄地を有効活用したい”と活動を続けている井上さん。この先の目標も話してくれました。
農地公園を運営する 井上隆太郎さん:
人の手が入らなくなった農地とか里山をいかに有効に使えるかということをやって耕作放棄地をなくしたいというのが最終目標。
使われなくなった農地を子どもたちの新たな居場所に。耕作放棄地をなくすため、井上さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」 9月13日放送より)
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