奈良公園でカラスがシカの背に乗り、ツノの皮を思いっ切り引っ張る姿がカメラにとらえられた。
シカは、ツノの生え替わりで表面の皮をはがしたく、カラスもツノの皮を食べることで栄養補給のメリットがあり、両者は“WIN-WIN”な関係にあるという。
シカのツノをついばむカラス
奈良県の奈良公園で6日に撮影されたのは、シカの首が傾くほどツノを思いっ切り引っ張るカラスの姿だ。
この記事の画像(11枚)しかし、シカの顔は嫌がっているようには見えない。
実はこれ、シカとカラスの“WIN-WIN”な関係をとらえた珍しい映像だという。
シカは、ツノが生え替わる際に木や地面にこすりつけ皮をはがすが、それをカラスが手伝っているのだ。
手伝うカラスのメリットは、なんとむいた皮を食べることだ。
子どもとみられるカラスにも食べさせる
さらに、10年ほど前から奈良公園でシカを撮っている撮影者でさえ、初めて見た光景があったという。
なんと、子どもとみられるカラスに親カラスが皮を与えていた。
子どもに食べさせたいほどおいしいのか、東京大学・樋口広芳名誉教授に聞いてみた。
樋口名誉教授は、「おいしいかどうかっていうのは、人や動物で感じ方が違うけど、ツノの皮はいろんな栄養素が含まれているので、子どもに与えることには栄養補給の意味があると思います。サプリメントとかの類いかな」と語っている。
“ラクをしたいシカ”と“サプリをとるカラス”、奈良公園の意外な関係だった。
(「イット!」 9月20日放送より)
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