最近、高速道路を走っていると「工事している箇所が多いな」と感じる方もいると思います。一体なぜ工事が相次いでいるのか…その謎を調査しました!
■高速道路で行われている数多くの工事
車での快適な移動を支えてくれている高速道路。しかし、その高速道路では今、多くの場所で工事が進められています。
【記者リポート】
「こちらの看板には、数多くの工事が行われている表示があります。このような現状を高速道路の利用者はどのように感じているのでしょうか?」
【ドライバー(神奈川から)】
「すごくいっぱい規制がある」
【ドライバー(埼玉から)】
「きょうも来るとき、ずっと工事をしていた。しょうがないと思う。だから気を付けて運転している」
【トラックドライバー】
「仕方ないというか、必要なことだと思うので。やらないと壊れて通れなくなる」
■工事の正体は…“床版”の取り替え作業
一体、高速道路で何が起きているのか?
関越自動車道の湯沢インターチェンジと水上インターチェンジの間にかかる阿能川橋で行われている工事現場を見せてもらうと…
【NEXCO東日本 新潟支社 湯沢管理事務所 三上尚人 改良担当課長】
「こちらでは、床版の取り替えを行っている」
そこでは、橋を通行する自動車などを直接支える“床版”を取り替える作業が行われていました。
交通量、そして大型車の走行台数の増加などにより劣化が進む床版。
【NEXCO東日本 新潟支社 湯沢管理事務所 三上尚人 改良担当課長】
「コンクリートがはがれてしまう」
今後、工事が行われる予定の別の橋でも床版の劣化が見られました。
【NEXCO東日本 新潟支社 湯沢管理事務所 三上尚人 改良担当課長】
「路面から浸透した水が鉄筋に付着してさびてくる。さびてきた鉄筋が膨張するとコンクリートが持たなくなって、ボロボロになってはがれ落ちてしまう」
■初採用の工法で工期は大幅に短縮!
こうした状況が進行すると、路面に穴があいてしまう恐れも出るため、床版の取り替え工事を進めているNEXCO東日本。
できるだけ工期を短縮するために、こちらの工事現場では初めての工法が採用されていました。
【NEXCO東日本 新潟支社 湯沢管理事務所 三上尚人 改良担当課長】
「床版の撤去・仮設を同時に施工していくのが売りの工法」
従来のクレーンを使った工法では、床版を撤去してから新たな床版を設置していましたが、今回、採用された工法ではこれを同時に実施!工期の大幅な短縮が可能になったといいます。
さらに、新たな設置される床版は防水対策を施し、耐久性も向上。工事を通して目指すのは…
【NEXCO東日本 新潟支社 湯沢管理事務所 三上尚人 改良担当課長】
「耐久性を向上させて、100年持つ橋をつくる」
工事現場では最新の技術や知識を用いて、安心・安全な高速道路を後世に残すための努力が続けられています。
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