仙台市の八木山動物公園で、仲良しの友達にお気に入りの飾りを巻いてあげたいチンパンジーと拒否したいチンパンジーのメス同士の攻防がカメラに捉えられた。
飼育員によれば、チンパンジーはコミュニケーション能力が高いため、仲を深めるためにお気に入りを渡しているのではないかという。一方で映像を見たパンク町田氏は「親切の押し売りかな」と別の見方をしたが、後日撮影された結末は全く違うものだったーー。
“あげたい”と“いらない”2匹の攻防
宮城・仙台市の八木山動物公園フジサキの杜で撮影されたのは、お気に入りの飾りを巻いてあげるチンパンジーと、ちょっと嫌がるチンパンジーのやりとりの一部始終だ。
この記事の画像(11枚)麻ひもの飾りがお気に入りのヤワラちゃんは、隣にいる仲良しのポッキーちゃんにも掛けてあげて、口元を触り満足げな表情をしている。
しかし、麻ひもの飾りを受け取ったポッキーちゃんは、気に入らなかったのか、その場にポイッと投げ捨ててしまった。
2頭の間に流れる微妙な空気。するとヤワラちゃんは落ちている麻ひもに気が付き、再び麻ひもの飾りをポッキーちゃんの首にかけた。しかし、やはりポッキーちゃんは麻ひもの飾りを引っ張って捨ててしまう。
渡したいヤワラちゃんと、受け取らないポッキーちゃん。実はこのやりとりに、チンパンジーの高い“コミュ力”が隠れていた。
後日撮影された映像には…
同園・飼育係の山崎槙さんは、「自分のお気に入りの物を他の個体に渡して、絆を深めたりとか、そういう事が出来る“コミュ力”の非常に高い動物」とチンパンジーの特性を解説した。
2頭は同い年のメス同士で、より仲良くなろうとプレゼントしていたのではないかという。
しかし、別の専門家のアジア動物医療研究センター・パンク町田センター長は、「親切の押し売りってやつだと思いますね。被せられた方は全く必要ない」と別の見方を話している。
ちなみに後日撮影された映像には、プレゼントを受け入れたポッキーちゃんの姿があった。
(「イット!」 10月3日放送より)
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