愛媛県で今年に入ってから、性感染症の梅毒の届け出が9月25日時点で103人になりました。1999年の調査開始以来、過去最多だった去年の同じ時期とほぼ同じ水準になっています。

梅毒は膣やアナルでの性交、口の接触などにより、梅毒トレポネーマという細菌に感染しておこる病気です。

愛媛県によりますと、県内の梅毒の届け出は1999年の調査開始以来から2015年まで1年間に0~8人だったもの、2016年以降に急増。去年は最も多い142人の届け出がありました。今年は9月25日時点ですでに103人が届けられています。去年の同じ時期は102人で、このペースで進めば過去最多と並ぶレベルになる恐れがあります。

保健所別で最も多いのは松山市の55人で、次いで西条が20人になっています。年齢別では男性で20代が約18%、40代が約29%と多くを占めていて、女性では20~30代が約76%に上っています。

愛媛での感染の経路は、大部分が異性間の性的接触が占めるものの、男性同士での性的接触の例もわずかに見られます。このほか口による感染も2019年以降で58人確認されています。

また直近の6カ月について、性風俗産業を利用した男性は去年と今年でそれぞれ60%台で、働くなどした女性は去年約30%、今年10%でした。

梅毒は感染すると約3週間後に陰部や唇、肛門などにしこりやただれが現れることがあるほか、約4~10週間経って全身の皮膚や粘膜に発疹ができるなどします。このあとに症状が軽くなるものの、この時期に適切な治療が受けられなかった場合は数年後に複数の臓器の障害につながることがあり、死に至ることもあるとしています。治療はペニシリンを投与するなどします。

県内の保健所では電話相談や無料の匿名検査を受け付けていて、県は不安がある人は検査を受けるよう呼びかけています。

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