「子どもの声がうるさい」との一部住民の苦情をきっかけに廃止された長野市の青木島遊園地。廃止決定までの市の対応を検証してきた有識者による検討委員会は「手続き面で問題が多く、ルールを決めて、住民にしっかりと説明する必要があった」などとする報告書をまとめました。
「子どもの声がうるさい」と一部住民の苦情がきっかけで、2023年廃止された青木島遊園地。市と地元区長会のやり取りだけで、多くの地元住民に知らされないまま廃止が決まっていたことなどに疑問の声が上がっていました。
市は、地域との合意形成や担当部署の事務手続きについて、有識者を交えて検証を進め、10日、その結果が報告されました。
外部委員検討委・青木弘委員:
「公園設置に関するルールの明確化の必要性は今回の事案の中で最も重要な課題の一つ。子どもに関係のある施設の在り方を検討する際には、子どもの声を聴くことをルール化することも考えられる」
報告書は、市民サービスに係る重要な問題なのに課長決済で廃止決定したこと、部長や市長への報告が遅れたこと、廃止決定前に住民説明会を開催しなかったこと、子どもたちの声を聴いていなかったことなどの問題点を挙げ、公園の設置や廃止に関するルールの必要性を指摘する内容となっています。
報告を受けた市はー
長野市・西沢雅樹副市長:
「市民の皆さんへの影響が大きな事案については明確な基準・ルールを市民に公表することが必要だと受け止めた。住民への合意形成の進め方も不十分だと指摘を受けたので、今後、方法などを深堀り、議論していく」
市は報告を踏まえ、今後の指針を検討していきたいとしています。
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