衆議院議員選挙が15日に公示されました。この選挙戦初日に最も注目されるのが、候補者が有権者に訴える「第一声」。最も訴えたい政策や思いが集約されています。
愛媛1区は区割りの見直しにより松山市の分割が解消され、市全体が一つのエリアに。4人の立候補が届けられました。届け出順に国民民主党で新人の石井智恵さん、共産党新人の石本憲一さん、自民党で前職の塩崎彰久さん、立憲民主党で新人の香曽我部慶教さんです。何を最も訴えたのか分析しました。
まずは国民民主党で新人の石井智恵さんです。第一声の21分38秒のうち、最も多く時間をかけて訴えたのが、防衛力の強化など『安全保障』について。3割を占めました。また「女性の活躍」支援、農業政策による「地方創生」などの割合も高くなっています。
国民・新 石井智恵候補:
「若い人たちや、また女性の皆さんが、この四国やこの愛媛県で働きたいと思っていただけるように働く環境を整えてまいります。特に男女の雇用格差について、女性の賃金はまだまだ上がっておりません。私もシングルマザーでパートで働いておりました。生活はやっとです。このように、女性の皆さんがもっともっとしっかりと働きやすい環境づくり、これを私自身の経験を通して、働く人たちの働きやすい社会づくりへと取り組んでまいります」
共産党新人の石本憲一さんは、10分59秒の第一声のうち、最も多い3割余りの時間をかけたのが、最低賃金の引き上げなどの経済対策です。また政治とカネの問題についてや核兵器の廃絶についても時間を割いて訴えています。
共産・新 石本憲一候補:
「物価が上がることに対しては収入を引き上げるしかありません。ですから労働者の最低賃金1500円、時給1500円は何としても実現したいと今まで訴えてまいりました。最近自民党も1500円というのを言い出しましたけれども、これはその方法が全然当てにならないということです。私たちはこの1500円、月収手取りで20万円程度、これを実現するためには中小企業を直接支援するしかないと考えております」
自民党で前職の塩崎彰久さんは9分19秒の第一声のうち、深刻化する県内の人口減少への対策をクローズアップし時間を割いています。また政治とカネの問題で自民党が逆風に立たされているなか、政治への信頼回復を強く訴えています。
自民・前 塩崎彰久候補:
「まだ足りないんです。もっとやらなくちゃいけないことがたくさんあるんです。お金の流れを徹底的に透明化しましょう。女性や若者の声がもっと届く政治を作っていきましょう。自民党が生まれ変わらなくちゃいけない。その時に、19年間コンプライアンス、そして危機管理の弁護士をしていた私にしかできない役割が必ずあるはずなんです。もう一度自民党を生まれ変わらせる。この先頭にぜひ皆さん立たせてください」
立憲民主党で新人の香曽我部慶教さんは3分52秒の第一声のうち、若者の非正規雇用の改善などの「経済対策」に最も多い3割あまりの時間を割きました。また「現在の政権は人々の暮らしに寄り添っていない」と強く批判しました。
立憲・新 香曽我部慶教候補:
「政治とは暮らしです。暮らしとは日々の積み重ねです。このことに対して今の政権、自民党、思いをはせていることができるのか。私は非常に疑問に思っております。非正規雇用の若者、この待遇を使い倒しているという社会の現実、失われた30年のなかで行き過ぎた資本主義社会、派遣労働制度を中心に、労働力を買い叩く、このような行き過ぎた資本主義に歯止めをかけなければいけないと強く心がけています」
有権者42万894人(14日時点)の受け止めが注目されます。
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