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<SNSに投稿された少女の動画が500万回再生されている。障がいを持つ人々にとって、自身と同じような姿が「表現される」ことには大きな意味がある>
10歳の少女が、自分に似たバービーを見つけた瞬間の反応を捉えた動画がSNSに投稿され、大きな注目を集めている。店の商品棚でこの人形を母親が見つけ、少女に手渡した時の驚きと嬉しさが混じったような反応が「美しい」「涙が出た」と反響を呼んだのだった。
■【動画】「涙が出た...」 障がいを持つ少女が、「車いすに乗るバービー人形」を見つけた時の反応に感動広がる
投稿された動画には、車いすに乗ったダラス・プワツェクさんが、家族で小売りチェーンのターゲットを訪れた際、介助犬と一緒の車いすのバービーを見つけて、心から喜んでいる様子が収められている。
「たくさんの買い物をする間に、バービーの通路をチェックして、新しい車いすのバービーがあるかどうかを確認するんです」と、母親のカトリーナさん(37)は本誌に語った。介助犬付きの車椅子のバービーを見つけたのは、この時が初めてだったという。
「これ買ってもいい?」とかわいらしくおねだり
約500万回再生された動画の中で、ダラスさんは満面の笑みを見せたあと、母親にかわいらしくおねだりする。「これ買ってもいい?」
カトリーナさんは、ダラスさんにとってこうした瞬間は非常に意味のあるものだと話した。「車いすに乗ったバービーを見ると、ダラスの一日が明るくなるんです。車いすに乗ったおもちゃを見るたびに、ダラスはとても驚いて、最高の笑顔を見せてくれます。おもちゃに自分が表現されているのを見るのがうれしいからです」
この心温まる動画には、コメントが6000件以上寄せられている。「いいね」を最も集めたのは、ダラスさんの反応を見て「涙が出た」とする50歳の男性のものだった。
38歳の女性は、補聴器をつけたバービーを見つけたときの感想を投稿した。「初めて補聴器をつけたばかりの7歳の私が、このバービーと一緒だったらどんなに幸せだっただろうと思って、もちろん買った。今日では障害のある子供たちがこのように表現されるのがとてもうれしい」
障がいを持つ人が「理解されている」と感じられる
別のユーザーは、「障害者は人口の15%を占めている。つまり、10億人もの人々が表現されず、差別されている。この動画は美しい」と書いた。
カトリーナさんもキャプションに、「表現されることはとても重要」と書いている。ダラスさんにとって車いすのバービーを見ることは、新しいおもちゃを見つけること以上の意味がある。障がいのある子供たちが表現されることの少ないこの世界で、「注目されている」「理解されている」と感じられるからだ。
「表現されることは、表現される人にとっても、表現されない人にとっても、非常に重要です」とカトリーナさんは言う。
「娘が属する障害者コミュニティのようなマイノリティグループにとって、表現されることで自分も社会の一員だと感じられます。自分にも目を向けられていると感じるのです。そして、障害のない子供にとっても、こうした表現を目にすることは重要です。障害を当たり前のものと捉え、固定観念を取り払うからです」
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