特定の業者に他社の企画提案書の内容を漏らしたとして官製談合防止法違反などの罪に問われた前の神埼市長に、裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
【前・神埼市長 内川修治被告】
「謙虚に受け止めたい、そういうふうに思います。以上です」
起訴状などによりますと、神埼市の前の市長内川修治被告72歳は市のふるさと納税事業の委託業者を選定する入札で、特定の業者に他社の企画提案書の内容を漏らすなどしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われていました。
これまでの裁判で検察側は「現役の市長が自らの地位を利用した身勝手な犯行。社会的影響が大きく責任は重い」として懲役2年を求刑。
一方、弁護側は「漏らした情報は極めて重要なものではなく業者の選定に直結しない。受動的な犯行で私的な利益を一切受けていない」として、執行猶予付きの判決を求めていました。
28日の判決公判で岡崎忠之裁判長は「本件は被告人の関与がなければ実現困難な犯行だが、法廷で市民に反省の意を示し、市長を辞任するなど一定の社会的制裁を受けた」などとして、懲役2年執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
この判決に対し、内川被告は控訴しない意向を示しています。
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