水俣病が発生した地域の児童がともに水俣病を正しく理解しようと、新潟県阿賀野市と熊本県水俣市をリモートでつなぐ授業が行われました。
水俣病の発生地域である熊本県水俣市と県内の阿賀野川流域の小学校は、水俣病を正しく理解し、環境への意識を高めようと毎年、交流しています。
今年は阿賀野市の笹岡小学校と、水俣市の水東小学校がリモート形式で授業を展開。初回の11月6日は、互いの地域を紹介しました。
【笹岡小学校の児童】
「1つ目の阿賀野市の自慢は、五頭山という山があることです。2つ目は、温泉がたくさんあることです」
【水東小学校の児童】
「今、水俣の海はとてもきれいな海です。だけど、昔はきれいな海が汚くなってしまいました」
水俣市の水東小学校の児童は水俣病が発生したあと、地域の人たちの努力で美しい海が復活したと発表しました。
約1時間の交流を経て、笹岡小学校の児童は…。
【児童】
「熊本の人たちと初めて交流できて楽しかった」
【児童】
「もっと熊本県のことも知っておきたい」
【児童】
「自分は水俣病を名前しか知らなかったから、どんな病気なのか知るようにしたい」
【環境と人間のふれあい館 藤田伸一 館長】
「一番感受性が強い時期に悲惨な公害を勉強していただいて、二度と起きてはいけないということをしっかり学んでいただければ」
両校は今後、水俣病についての学習を深め、来年2月にその成果を発表し合います。
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