写真はイメージです Nitiphonphat/Shutterstock
<米ラスベガスで、ダストデビル(塵旋風)が民家を襲う瞬間を防犯カメラが撮影。映像に映るこの家の住人は、迫る危機に気付かないままの様子だった>
米ネバダ州ラスベガスの住宅に付けられていた防犯カメラが、強烈なダストデビル(塵旋風、じんせんぷう)が吹く瞬間を捉えていた。映像には、この家の住人と造園業者が間一髪で難を逃れる瞬間が収められていたのだが、映像を見た人たちからはダストデビル直前にペットの犬が見せていた様子にも注目が集まった。
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ラスベガスに住むヴァレリー・パブロフさん(28)は当時、自宅の庭の改築について造園業者と話しをしていた。そして、家の中に入った直後、ダストデビルに庭をめちゃくちゃにされてしまった。
気象現象の1つであるダストデビルは、地表付近の温度が上がることで上昇気流が発生し、旋風となって地面の砂やちりを巻き上げる。見た目は竜巻に似ているが、竜巻よりも小さく、威力は弱い。
ダストデビルは平均で高さ300メートルほどまで達し、風速は約100キロにもなるが、通常は短時間で消滅する。しかし、破壊的であることに変わりはない。
今回の映像は、数週間前にパブロフさんの自宅のインターホンのカメラが捉えたものだ。パブロフさんはその衝撃的な映像を、11月3日にTikTokに投稿した。
パブロフさんは「子供の頃、ダストデビルをよく見たが、たいていは街中の広い空き地だった。家の近くで経験したのは初めてだった」と本誌に語った。
映像のキャプションにはこう書かれている。「間一髪でダストデビルから逃れて家に入るところ見て! それが来るとはまったく予想していなかった。造園業者と見積もりについて話していて、私が『暑すぎるから中に入ろう』と言った」
彼らが家の中に入った直後、映像がわずかに早送りされると、庭のすぐ横で大きなダストデビルが発生しているのが映し出される。風が強まり、ダストデビルが迫ってくると、パブロフさんの自宅の敷地を直撃。地面に敷かれていたタイルを引き剥がし、バーベキューのコンロを倒し、がれきを残してカメラの前から姿を消した。
パブロフさんは「私たちはガラスの引き戸のすぐ横で、見積もりについて話していた。音がして、ガラス越しに外を見ると、すべてが吹き飛ばされていた」と話した。
警告するように吠える犬に注目するユーザーも
TikTokのユーザーは、この動画に圧倒されたようだ。
「パティオにタイルは敷かないほうがいいと確信した」とあるユーザーはコメント。ラスベガスに住んでいるというユーザーは、最近同じ現象に見舞われ、「パティオ全体が吹っ飛んだ」と書き込んだ。
別のユーザーは、「あなたの犬は予知していたと思う? 落ち着きがないように見えるけど、いつも通りの行動かな。ただ、犬はあなたに警告しようとしていたのかも」と疑問を投げかけた。
パブロフさんはこれに対し、笑顔の絵文字を添えてこう回答した。「あの子は知らない人が嫌いだから、造園業者に向かって吠えていたの」
パブロフさんは、「クレイジーな映像だと思った」が、「これほど注目を集めるとは思わなかった」と語っている。
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