カラスが好んで巣を作るのが電柱。ヒナを見守りながらエサもとれる格好の場所になっていて、電気事業者はことしも撤去に追われている。

4カ月で1717個

東北電力ネットワークが2023年6月までの4カ月間に、福島県内で撤去した「鳥の巣」の数は、1717個。東北電力ネットワークの馬上勝彦さんは「私たちで取りきれなくなることがあるので、それが一番困っている」と話す。
その巣を作る“犯人”が…カラス。春先になると繁殖期を迎え、巣を作り始める。

福島県内で撤去した「鳥の巣」は4カ月で1717個
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金属を含んだ巣が停電原因に

カラスの巣を見てみると、枝やハンガーなどでつくられている。東北電力ネットワークの馬上さんは「金物を含んだ巣を作られてしまうと、そちらから充電部に触れ、電柱を介して漏電してしまうことによって停電してしまう原因になる」と話す。このハンガーなどが電線に触れるなどして停電を引き起こすことが珍しくないため、東北電力ネットワークはパトロールで発見次第、撤去している。

巣には小枝に混ざりハンガーの針金も

同じ場所に巣作りするケースも

カラスの巣が原因の停電は、福島県では2024年すでに5件発生している。
一度撤去しても同じ場所に作り直してしまうケースもあるため、風車を設置するなど対策もしているが、いたちごっこだという。東北電力ネットワーク馬上さんは「地道にひとつひとつ確実に発見し、確実に撤去していきたい」と話した。

撤去しても同じ場所に作られてしまうことも

東北電力ネットワークは、電柱の巣を素早く撤去するため、見つけた際には情報提供を呼びかけている。

(福島テレビ)

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