例年であれば見ごろを迎えている紅葉に異変が起きています。

11日午後1時過ぎの福岡市・天神では、11月中旬にもかかわらず、半袖姿の人や腕まくりをする人の姿が見られました。

◆街の人
「いつもより温かい」

◆街の人
「暑いなと思って。11月でこの暑さだったら12月も全然この格好でいけるんじゃないかなと。今、日陰で丁度いいかなって」

11日の最高気温は、福岡市で21.7℃、久留米市で23.5℃など、福岡県内各地で20℃を超え、10月並みの温かさとなりました。

◆ディレクター
「こうした中、この時期見ごろを迎えるのが紅葉ですが、こちらの境内のカエデは、あと一歩といったところです」

福岡県糸島市にある雷山千如寺大悲王院の境内にそびえ立つ県指定の天然記念物、樹齢400年を超えるイロハカエデ。

本来、この時期は全体が真っ赤に色付きますが、まだ緑が目立っていて、11日現在の色付きは5割程度。

暑さの影響で例年より遅れているということです。

◆雷山千如寺大悲王院 藤本明大さん
「例年10日前後に見ごろを迎えていますので、1週間ほど遅れているかなと。もう少し寒くならないと、なかなかカエデも反応しないみたいで。最後はキレイに仕上がっていくと思いますので、楽しんでいただけたらと思います」

長引く夏の暑さの影響で異変が起きている今年の秋。

雷山千如寺大悲王院の紅葉は、11月17日以降が見ごろだということです。

このほか、福岡県内各地で見ごろを迎えているのは2カ所で、篠栗町の「呑山観音寺」と八女市の「くつろぎの森 グリーンピア八女」です。

そして、北九州市の「勝山公園」は5割程度、福岡市の「油山市民の森」は3割程度の色づきです。

そのほか、添田町の英彦山、八女市の日向神峡は“色づきはじめ”だということです。

今年はどこも暖かさの影響で、例年より「1週間から2週間ほど」見ごろが遅れているということでした。

さらに、11日からの週は再び最高気温が25℃前後と暖かくなるので、紅葉の色づきはまた足踏みとなるかもしれません。

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