海難事故の現場で救助にあたる海上保安庁の特殊救難隊員が11月12日、仙台航空基地の機動救難士と合同訓練を行いました。災害の増加で、活躍の場所は海だけにとどまらなくなっているといいます。

訓練に参加したのは危険な現場に派遣され、海難救助の「最後の砦」とも呼ばれる特殊救難隊員5人と、ヘリコプターを使った救助のエキスパート機動救難士9人です。

堤勇高アナウンサー
「今、隊員を乗せたヘリコプターが離陸しました。これから家屋に見立てた場所への降下訓練や要救助者の吊り上げ訓練が行われます」

今回取り組んだのは海の事故ではなく、近年、増えているという陸上での豪雨災害を想定した救助です。今年7月、山形県で発生した豪雨災害でも、仙台航空基地の機動救難士が住民の救助にあたったといいます。

仙台航空基地上席機動救難士 三村真平さん
「さまざまな想定をすることによって現場のシチュエーションにあわせた救助手法を磨き、訓練をすることで、一人でも多くの方の力になれればと思い、いろんなシチュエーションで訓練をしています」

羽田特殊救難基地第二隊 岡村準之輔隊長
「今回、仙台航空基地のクルー・機動救難士と訓練を行い、我々も新しい発見や知識・技術を身につけました。こういったものを生かして、より多くの命を救えるようにがんばりたいと思います」

特殊救難隊と仙台航空基地の機動救難士は今後も定期的に合同訓練を行う予定です。

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