「現代の名工」は自らの知識や技術を次の世代に伝える活動に力を入れている。これまでに「現代の名工」に選ばれた職人などが12日、秋田県横手市の小学校で児童たちに組子細工の技術を伝えた。

組子細工は、くぎを使わずに木の板を細かく組む技法で、障子などに使われる。

12日は横手市の大雄小学校の3~6年生が秋田杉を使った組子細工に挑戦した。先生は現代の名工に選ばれるなどしているプロの職人だ。

組子細工は細かい手作業で作られるため、根気と集中力が必要で、児童たちは職人からアドバイスを受けながら丁寧に作業を進めた。

枠を組み立てたら、サクラや葉などの模様を施していく。

集中して作業にあたること約2時間。児童たちはそれぞれ、世界に一つだけのオリジナル作品を完成させた。

児童は「組んでいて、はまったときが気持ち良くて楽しかった」「ちょっと細かくて大変だったけど楽しかった」と笑顔を見せた。

 現代の名工(2015年受賞)・小松俊悦さん:
「結構苦心していたが、なかなか良いと思う。将来、ものづくりをしてもらえればありがたい。何でもものをつくることに興味を持ってもらえればいい」

ものづくりに興味を持ってもらうため、職人たちの活動は続く。

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