岩手県盛岡市に住む60歳以上の人たちが豊かな人生経験から培った考えや思いを述べる意見発表会が、11月15日開かれました。
発表した市民たちは歌や俳句などさまざまな手法で自分の思いを語りました。
懐かしのCMソングに重ね合わせたふるさとへの思い。
「祖母作る 草餅ほおばる 孫の笑み」かわいい孫へ向けた俳句など60歳以上の盛岡市民がそれぞれの手法で自分の思いを述べました。
この発表会は多くの人に互いに理解しあえる気持ちを持ってもらおうと盛岡市が毎年開いているものです。
15日は応募者から厳選された6人の盛岡市民が発表をしました。
発表者のうち最高齢・佐藤三春さん89歳は「細くて永い絆」と題し親族のつながりの大切さを話しました。
28年前から近況を報告する広報誌をパソコンで作り続けている佐藤さんは、10人以上の親戚宛てに毎月送付していて発行回数は11月で345回に上ったといいます。
盛岡市本町通 佐藤三春さん(89)
「衰えてきた脳でどんなネタを拾って紙面を埋めることができるのか、『まだ生きているぞ』というしるしに、できるだけ多くの人と付き合い、明るく楽しい話題で絆を結び続けることを生きがいとしている」
市では思いが込められたこうした発表を多くの人に見てもらえる仕組みを今後検討していきたいとしています。
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