岡山県吉備中央町の浄水場から有害性が指摘される有機フッ素化合物・PFASが検出された問題で、町民らを対象にした町による血液検査が始まりました。公費を使っての血液検査は全国初とみられています。

検査は吉備中央町が実施するもので、対象は円城浄水場の水を飲んだ約2400人、11月25日朝時点で790人が希望しています。25日はこのうち、上田西地区の住民らが対象で、50人が検査会場を訪れました。

検査では13ミリリットルの血液を採取し、PFASの血中濃度のほか、影響が指摘されている肝機能や甲状腺ホルモンなど6項目を調べます。

(1歳の子供を持つ男性は…)
「どういう状態かを一番知りたい。不安はある。子供がいるので影響があったらと思うと」

採取された血液は民間の検査機関が調べた後、岡山大学や川崎医科大学などが解析する予定です。環境省によりますとPFAS問題で公費を使った血液検査は全国で初めてとみられています。

(吉備中央町 山本雅則町長)
「吉備中央町としては、しっかりと住民の気持ちに寄り添ったら、たまたま血液検査をこの時期にしたというだけ。これが自治体で初というのは、私は何とも思っていない」

検査は12月8日まで、地区ごとに分かれて7日間で行われ、結果は2025年1月中に通知されるということです。

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