トイレでの「座りすぎ」が引き起こす健康問題、医師が動画で解説 Giorgio Trovato-Unsplash

<「トイレで座りすぎ」が体に与える影響...医師のアドバイスが話題に>

トイレに長時間座っているとどうなるかを解説し、健康リスク増大を指摘する医師の動画が注目を集めている。

【動画】「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?

動画は10月10日に投稿されて以来、3250万回も再生され、26万の「いいね」を集めた。救急医のジョー・ウィッティントン(通称ドクター・ジョー)はカメラの前で、大きなまばたきの効果音に合わせて目を瞬いている。

「トイレに長いこと座っていると、肛門の静脈に血液がたまって痔になる可能性がある。だから患者には、座りながらのスマホ操作はしないのが一番だと言っている」。画面の字幕はそう解説する。

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ウィッティントンは、この動画に対するネットの反応に驚いたと本誌に語った。

「身近な話題だとは分かっていたが、これほどの反響があるとは思わなかった。この内容に共感してくれる人や、自分の話をしてくれる人、自分のトイレ習慣について気付かされたという人の多さに驚いた」

「ある種の健康習慣がどれほど一般的か、ちょっとした助言で日々の習慣を変えられる人がいかに多いかを再認識した」

Instagramに掲載されたウィッティントンの動画には、驚いた、怖くなった、面白かったなどのコメントが寄せられた。「Instagramしている夫全員にこれを一斉送信して」という@crenz1989のコメントには7000近い「いいね」が付いた。

イギリス国民保健サービス(NHS)のウェブサイトによると、痔(痔核とも呼ばれる)とはお尻の内部や周辺の血管が拡張してできる腫れ物のこと。

症状は排便後の出血、肛門のかゆみ、肛門の中や外に飛び出すしこり、排便後の粘液や血液、肛門周辺の痛み、赤み、腫れなどがある。

ウィッティントンは言う。「トイレに長いこと座っていると、直腸下部の静脈に不必要な圧力がかかり、痔のような問題を引き起こすことがある」

「力んでいる場合はもちろんだが、長い間トイレに座っているだけでも肛門周辺の静脈が腫れて痔の発症につながることがある」

ユーザーの@mforshinoが書き込んだ「そうなるのはトイレに座っている時だけで、椅子に座っていてもそうならない?」というコメントは5000の「いいね」を集めた。

ウィッティントンは「トイレの設計は普通の椅子とは違う。だから長い間座ることは血流にも骨盤底の健康にも良くない」と解説する。

トイレでスマートフォンを使用すると、知らないうちに座っている時間が長くなり、痔のリスクが増大するという。

「時々長くなる程度であれば重大な問題は起きないだろうが、いつもトイレで長時間過ごしていると、特に便秘や力みがある場合は痔になりやすい」とウィッティントン。

「過去に痔になったことがある人や、家族に病歴がある場合はさらにリスクが大きい」という。

カリフォルニア州在住のウィッティントンは、医療問題の理解を助ける機会になると考え、医療や健康にまつわる知識や話題、救急外来のエピソードなどをSNSで共有していると話す。

「ネットには偽情報が氾濫している。だからフォロワーが本物の実用的な健康情報を得て、身近な内容に笑ったり、興味深くてびっくりする話題で心をほぐしたりする場を作りたかった」

「ユーモアであれ、語りであれ、医療事実を正すことであれ、私の目標は人々が自分の健康について情報を得た上で選択ができるよう手助けしながら、同時に楽しんでもらうことにある」とウィッティントンは話している。

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