「これ本当に子供向け?」解けないパズルがSNSで話題に Towfiqu barbhuiya-Unsplash
<「これ本当に子供向け?」とネットをざわつかせたパズルがある。見た目は至ってシンプル、ホリデーをテーマにした単語探しだが、あまりの難しさに大人たちが次々と行き詰まる事態に>
一見不可能に思える子供向けの単語探しパズルに、ユタ州の男性がつまずいた。これを共有した友人も、同じように行き詰まっていた。
【画像】「見つけられない!」大人も悩む子供向けパズルに挑戦してみたら...
単語探しなど認知力を刺激する活動は、特に高齢になるほど脳の健康増進につながることが分かっている。学術誌ニューロロジーに発表された2021年の調査では、認知症を患っていない高齢者1903人に、認知力を刺激する活動の頻度を訪ねた。
対象となるのは読書したり手紙を書いたり、図書館に行ったりパズルやボードゲームのようなゲームで遊ぶといった活動。7年間にわたる調査の結果、認知活動レベルが高い人はアルツハイマーを発症する年齢が遅いことが判明した。認知活動レベルが低い人に比べると、発症は5年遅かった。
ユタ州ミルクリークに住むパズル愛好家のトムは、認知活動を大いに楽しんでいた。もっとも「楽しむ」という表現は正確とは言えないかもしれない。
友人から何の変哲もなさそうに見える子供向けの単語探しパズルが送られてきたのは1週間ほど前だった。不思議に思ったのは、第一にこれが子供向けだったこと、第二にどうしても解けないと友人が言っていたことだった。
「パズルは月に1回ほど届く地元の情報誌に掲載されていた。友人がこれに取りかかって途中で行き詰まり、私に助けを求めた」。トムは本誌にそう説明した。
普段は子供向けパズルには関心を示さないトムだったが、友人の言葉に興味をそそられたという。『自分がおかしいのか、それともこのパズルが不可能なのか』みたいな表現だった」
パズルはホリデーがテーマで、「マイロのキッズコーナー」の一画にあった。見つけ出すのは「snow」「icicle」「skating」など11の単語。「マイロを助けてホリデーのお気に入りを見つけよう」「パズルの中の単語を丸で囲んで楽しもう」とある。
トムの友人はこのうち1つ目の課題を実行に移したものの、「楽しむ」ことは難しかった。トムにもやがて、その理由が分かった。
This word search is missing several words
byu/the_portals inmildlyinteresting
「この単語探しには欠けている単語が幾つかある。3回ほど試して一文字一文字じっくり調べてから、何かがおかしいと思った」とトムは話す。
足りない単語にトムは頭をかきむしった。「いとも簡単にできそうに見えるのに」。他人の意見も聞いてみようと、Redditに「u/the_portals」のハンドル名で単語探しのスクリーンショットを掲載したところ、活発な論議が巻き起こった。
「なんでこうなったんだろうという話になって、やがて複数の興味深い説が浮上した」とトムは言う。
「投稿に寄せられたコメントの中に、パズルが求めているのは単語の中の『幾つか』を見つけることなので、厳密にいうと不備はない、という指摘があった」
「ChatGPTを使って生成したパズルを、チェックしないまま情報誌にコピペしたのかもしれないとも考えた」
もっともトムには、なぜこうなったのかについて自分なりの考えがある。「個人的には、故意に単語を欠落させたんだと思うことにした。子供にやらせてしばらく没頭してもらうために」
その場合、思いついた人は賞賛に値する。このパズルは子供だけでなく、かなりの数の大人も夢中にさせた。
(翻訳:鈴木聖子)
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