記者会見する豊島区の高際みゆき区長(2日、東京都豊島区)

東京都豊島区は2025年1月から、区内の小学校2校で朝の子どもの預かりを始める。平日の7時45分から登校時間まで、学校の用務員が校内の学童クラブや校舎内で見守る。子どもが小学校に上がると子どもの預け先に困る「小1の壁」の解決を目指す。

対象は区立駒込小と清和小の1年生で、学童クラブ登録者のうち長期休暇中の早朝利用者に限る。25年3月まで試験導入する。高際みゆき区長は記者会見で「25年度には全校でできるよう学校と調整している」と述べた。

区が8月、学童在籍の保護者にアンケートを実施したところ、登校時間まで児童1人で自宅で過ごしたり、早めに登校して校門が開くまで学校前で待ったりすることがあると答えた人は25%にのぼった。校門の開く時間は8時から8時15分が一般的で、保育園に預ける時間より遅い。

学童からの帰宅の見守りも拡充する。平日の午後4時〜6時の間、見守り員が暗い道や交通量の多い通学路で児童を見送る。アンケートでは学童から児童だけで帰宅することに不安を感じる保護者は61%いた。朝夕の見守りを拡充し、働く保護者の負担を減らす。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。